奈良 希愛

クラシック・ピアノ

第6回若い芽のαコンサート出演(平成4年度)

ベルリン芸術大学在学中に、ブゾーニ、A.シュナーベル、浜松、J.イトゥルビなどの数々の国際コンクールで上位入賞を重ね、2000年にシューマン国際音楽コンクールピアノ部門で、日本人初の第1位優勝。大変な注目を集め、世界各国での演奏活動を始める。

2歳よりピアノを始め、全日本学生音楽コンクール優勝。東京芸術大学在学中に明治安田生命クォリティオブライフ財団第1回音楽学部奨学生に選ばれる。卒業後ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生としてベルリン芸術大学に留学。首席卒業後、引き続き大学院国家演奏家コースに進学し、満場一致の最高点にて同大学院首席終了。同時にスペイン・マドリード高等音楽院、およびイタリアでも研鑽を積む。文化庁在外研修員。また全額奨学生およびローム財団奨学生として、アメリカ・マンハッタン音楽院大学院プロフェッショナルスタディコース修了。在学中は助手も務めた。

ソロ活動のみならず、室内楽、現代音楽初演、歌曲伴奏などにも秀でた才能を示し、ベルリン芸大在学中は、Mojca Erdmann(ソプラノ)とデュオを組み、ドイツ国内で数々の演奏会に出演。

現在、日本とドイツに居を構え、これまでにベルリン交響楽団、ヴァレンシア交響楽団、テネリファ管弦楽団、新日本フィルハーモニー管弦楽団を始め、国内外の数々の演奏会に出演。大成功をおさめる。ベルリン・フィルハーモニー、イギリス・ウィグモアホール、ドレスデン国立歌劇場を始め、世界各地で演奏活動を行っている。また室内楽の名手としても知られ、ベルリンフィル、ベルリン国立歌劇場管、ドレスデン国立歌劇場管、コンツェルトハウス管、ベルリン放送響などのメンバーとの共演も多く、ヨーロッパではファンも多い。

ドレスデン・ゼンパーオーパー(国立歌劇場)室内楽シリーズでの演奏は、ウィーンの音楽雑誌からその稀に見る高い音楽性を絶賛された。また現代音楽の演奏にも作曲者から高い信頼をうけ、これまでに韓国、台湾、フィリピン、ドイツを始め、世界各国の音楽祭で様々な作品の初演を行っている。ヨーロッパを代表する俳優たちの朗読とのコラボレーションを行い、CDも作成された。
2017年にも世界各地で協奏曲のソリスト、室内楽、歌曲伴奏およびリサイタルで演奏予定、また現代音楽の分野でもドイツおよびアジアで初演予定。

また教育者としても、若くしてその高い指導力にも世界で注目が集まっていて、既にアメリカ・マンハッタン音楽院、シンガポール国立大学、中国・吉林音楽大学、韓国・仁済大学校を始めとする世界各地から招聘を受けマスタークラスを行い、絶大な評価を得ている。まさに次世代を代表するピアニストおよび指導者でもある。
日本でも浜松国際ピアノアカデミー(第1、6回受講)において、第18回に中村紘子音楽監督の依頼を受けレッスンを担当、翌年も招聘を受けた。第18、19、21回浜松国際ピアノアカデミー講師。

また海外で国際コンクールの審査員も務め、既にその活動は多岐にわたり、世界各国で注目を集めている。2017年もスペイン、韓国などの国際コンクールの審査員として招聘を受けている。

ピアノを高良芳枝、小林仁、クラウス・ヘルヴィッヒ、ホアキン・ソリアーノ、セルジオ・ペルティカローリ、歌曲伴奏を故ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ、ダルトン・ボールドウィン、ヴォルフラム・リーガーの各氏に、現代歌曲伴奏をアリベルト・ライマン氏に、ジャズをジョアン・スタイルス氏に師事。
現在、国立音楽大学ピアノ科准教授。国際シューマン協会会員。

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