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千葉県東総文化会館
千葉県東総文化会館は1991年に開館し、多目的に利用できる900席の大ホールと302席の小ホールがあります。
設計は、東京文化会館や東京都美術館を手掛けた前川國男建築設計事務所によるもので、「周辺環境に馴染み気軽に利用できるわかりやすい開かれた施設」「遠くからも文化会館とわかり年月を経ても変わらない風格と佇まいを漂わせる施設」をテーマとし、外観からも建物の構成が分かる「鎮守の杜」のような存在を目指しました。
外壁のタイルは、「打ち込みタイル工法」で仕上げられ、年月を経ても建物の美観を維持するための工夫がされています。
音響設計は専門家と共同で設計が進められ、1/50の模型などを使い確認されたそうです。残響時間はやや短めに設定され、音がクリアに聞こえる、メリハリのある響きが聞こえるようにさまざまな工夫がされています。
第二緞帳「太田祇園つく舞」
土屋金司 原画
毎年7月26日・27日に、旭市太田宿にある八坂神社の祇園祭につく舞が演じられ、五穀豊穣・疫病よけとして信仰されています。鳥居わきに二間四方の舞台と九間の高さのつく舞柱を立て、「みみずく」「鹿」「鶴」の舞に続き、「ひょっとこ」「おかめ」「旦那」の無言劇が演じられます。この舞人が柱上よりまき散らす五色の紙は、安産・風邪よけとして参拝客にひろわれていきます。
この作品は、旭市の民俗文化財で広く誇れるもののひとつである「太田祇園つく舞」をモチーフとして、明るい家庭像と動物たちも祝福する自然美、豊かな生産への祈り、太平洋と中央に配置した太陽の日の出によって、21世紀へ向けて伝統と発展が調和のとれた姿で進んでゆくように、旭市の輝ける未来像を版画表現しました。